常用漢字表(旧字対照表)の見方・使い方


常用漢字表

前   書   き

1   この表は,法令,公⽤⽂書,新聞,雑誌,放送など,⼀般の社会⽣活において,現代の国語を書き表す場合の漢字使⽤の⽬安を⽰すものである。
2 この表は,科学,技術,芸術その他の各種専⾨分野や個々⼈の表記にまで及ぼそうとするものではない。ただし,専⾨分野の語であっても,⼀般の社会⽣活と密接に関連する語の表記については,この表を参考とすることが望ましい。
3   この表は,都道府県名に⽤いる漢字及びそれに準じる漢字を除き,固有名詞を対象とするものではない。
4   この表は,過去の著作や⽂書における漢字使⽤を否定するものではない。
5   この表の運⽤に当たっては,個々の事情に応じて適切な考慮を加える余地のあるものである。

表の見方及び使い方

1   この表は,「本表」と「付表」とから成る。
2   「本表」には,字種 2136 字を掲げ,字体,音訓,語例等を併せ⽰した。
3   漢字欄には,字種と字体を⽰した。字種は字音によって五十音順に並べた。同音の場合はおおむね字画の少ないものを先にした。字音を取り上げていないものは,字訓によった。
4   字体は⽂字の骨組みであるが,便宜上,明朝体のうちの⼀種を例に⽤いて「印刷⽂字における現代の通⽤字体」を⽰した。
5 「しんにゅう/しょくへん」に関係する字のうち,「辶/𩙿」の字形が通⽤字体である字については,「辶/飠」の字形を角括弧に入れて許容字体として併せ⽰した。当該の字に関して,現に印刷⽂字として許容字体を⽤いている場合,通⽤字体である「辶/𩙿」の字形に改める必要はない。これを「字体の許容」と呼ぶ。
 なお,当該の字の備考欄には,角括弧に入れたものが許容字体であることを注記した。また,通⽤字体の「謎」における「謎」についても「しんにゅう/しょくへん」の扱いに準じるものとして,同様の注記を加えてある。
6 丸括弧に入れて添えたものは,いわゆる康熙字典体である。これは,明治以来行われてきた活字の字体とのつながりを⽰すために参考として添えたものであるが, 著しい差異のないものは省いた。
7 音訓欄には,音訓を⽰した。字音は片仮名で,字訓は平仮名で⽰した。1字下げで⽰した音訓は,特別なものか,又は⽤法のごく狭いものである。なお,1字下げで⽰した音訓のうち,備考欄に都道府県名を注記したものは,原則として,当該の都道府県名にのみ⽤いる音訓であることを⽰す。
8 派⽣の関係にあって同じ漢字を使⽤する習慣のある次のような類は,適宜,音訓欄又は例欄に主なものを⽰した。

けむる

煙る

わける

分ける

けむり

わかれる

分かれる

けむい

煙い,煙たい,煙たがる

わかる

分かる

 

 

わかつ

分かつ

なお,次のような類は,名詞としてだけ⽤いるものである。

しるし こおり

9 例欄には,音訓使⽤の⽬安として,その字の当該音訓における使⽤例の⼀部を⽰した。なお,「案じる」「信じる」「力む」等のように字音を動詞として⽤いることのできるものについては,特に必要な場合を除き,⽰していない。
10 例欄の語のうち,副詞的⽤法,接続詞的⽤法として使うものであって,紛らわしいものには,特に〔副〕,〔接〕という記号を付けた。
11 他の字又は語と結び付く場合に音韻上の変化を起こす次のような類は,音訓欄又は備考欄に⽰しておいたが,全ての例を尽くしているわけではない。

納得(ナットク)                  格子(コウシ)
手綱(ヅナ)                     金物(カナモノ)
音頭(オン)                     夫婦(フウフ)
順応(ジュンノウ)               因縁(インネン) 春雨(ハルサメ

12 備考欄には,個々の音訓の使⽤に当たって留意すべき事項などを記した。
(1)異字同訓のあるものを適宜⇔で⽰し,また,付表にある語でその漢字を含んでいるものを注記した。
(2)都道府県名については,音訓欄に「1字下げで掲げた音訓」が,原則として,当該の都道府県名を表記するために掲げた音訓であることを明⽰する場合に,「埼玉県」「栃木県」のように注記した。
 また,都道府県名に⽤いられる漢字の読み方が,当該の音訓欄にない場合
 (例えば,大分県の「分」,愛媛県の「愛」「媛」など),その都道府県の読み方を備考欄に「大分(おおいた)県」「愛媛(えひめ)県」という形で注記した。
 したがって,全ての都道府県名を備考欄に掲げるものではない。
(3)備考欄にある「*」は,「(付)字体についての解説」「第2 明朝体と筆写の楷書との関係について」の「3 筆写の楷書字形と印刷⽂字字形の違いが,字体の違いに及ぶもの」の中に参照すべき具体例があることを⽰す。当該字が具体例として挙げられている場合は,*の後に,[(付)第2の3参照]と掲げたが,具体例が挙げられていない場合は[(付)第2の3【剝】参照]のように,同様に考えることができる具体例を併せ掲げた。
 また,しんにゅうの字,及びしんにゅうを構成要素として含む字のうち通⽤字体が「辶」で⽰されている字については,上記「第2 明朝体と筆写の楷書との関係について」の「1 明朝体に特徴的な表現の仕方があるもの」の中に「辶・辶-」が⽰され,「辶」も筆写では「辶」と同様に「」と書くことから,上の「3 筆写の楷書字形と印刷⽂字字形の違いが,字体の違いに及ぶもの」の例に準じて,備考欄に「*」を付し,*の後に,[(付)第2の1参照]と掲げた。
 なお,「*」の付いた字の多くは,昭和56年の制定当初から常⽤漢字表に入っていた字体とは,「臭⇔嗅」「歩⇔捗」「狭⇔頰」「道⇔遡」「幣⇔蔽」などのように,同じ構成要素を持ちながら,通⽤字体の扱いに字体上の差異があるものである。
13 「付表」には,いわゆる当て字や熟字訓など,主として1字1字の音訓としては挙げにくいものを語の形で掲げた。便宜上,その読み方を平仮名で⽰し,五十音順に並べた。

付 情報機器に搭載されている印刷⽂字字体の関係で,本表の通⽤字体とは異なる字体(通⽤字体の「頰・賭・剝」に対する「頬・賭・剥」など)を使⽤することは差し支えない。

(付) 字体についての解説

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